■ ご相談のきっかけ
ご紹介するのは、17歳・陸上部に所属する高校生の女性です。
右脚で地面を蹴る動き(スタート・加速)で太もも裏の内側に強い痛みが出るようになり、全力で走れないという悩みを抱えて来院されました。
また、痛みは日常生活にも及び、電車に立って乗っている際の横揺れに耐えようとするだけでも痛みが出る状態でした。しかも半年間色々な整骨院に通いながらもその痛みが取れず苦しんでいたそうです。
■ 初回時の状態
- 痛みのある部位:右内側ハムストリングス(半腱様筋・半膜様筋)
- 歩行や軽い動作は可能だが、強く力を出す動きで痛みが出る
- 股関節や骨盤の可動に左右差があり、連動性の乱れも確認
■ 施術の内容と流れ
初回から以下の3つの施術を組み合わせて行いました。
● 筋膜リリース(メディセルハイブリッド)
ハムストリングスから臀部〜腰部にかけて筋膜の滑走を促進し、硬さ・張り・癒着を改善。これにより、全身の動きがスムーズに整っていきます。
また、表層の組織が整うことで、次のアプローチが深部に届きやすい状態を作ります。
● 鍼施術(トリガーポイント)
痛みの原因である筋肉の深部にある**トリガーポイント(筋硬結)**を正確にとらえて刺鍼。
筋膜が整った状態で行うことで、少ない刺激でも深部まで届き、効果が出やすいのが特徴です。
● 徒手療法(手技)
骨盤や股関節の動きを整えることで、全身の連動性を高め、再発防止にもつながる手技です。
筋膜のリリース後は、無理な力をかけずに深層筋へも自然に届く状態となっており、より優しく確実な調整が可能になっています。
■ 経過と変化
- 初回後:「日常動作がかなり楽になった」とご本人も実感
→ 練習ではまだ全力を出すと痛みが残る状態 - 3回目後:**「8割程度の力は出せる」**と感じられるまで改善
→ スタートや加速時の不安が軽減 - 5回目後:痛みや違和感は消失し、練習でほぼ100%の力が出せる状態に回復
→ 電車での立位も全く問題なくなり、日常生活にも支障なし
■ この症例からわかること
深層筋に起こるこうした痛みは、見た目にはわかりにくく、原因が複雑なケースが多いです。筋肉同士の癒着も考えられるし、筋繊維の裏側に原因のポイントがあるかもしれません。
今回は、筋膜・骨盤・股関節・深層筋までを一貫して整えることで、早期改善と再発予防につなげることができました。
痛いところだけにアプローチするのではなく、全体のバランスと滑らかな動きを回復させることが根本改善への鍵になります。
■ お悩みの方へ
- 筋肉の張りや痛みが続いていて、なかなか改善しない
- パフォーマンスが本来の力を出し切れていない
- スポーツの痛みを専門的に診てくれるところを探している
当院では、お一人おひとりの状態に合わせた優しく、深く効く施術をご提案しています。
スポーツ障害はもちろん、日常生活の不調にも幅広く対応しておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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初めての方も安心してご利用いただけます。